資産形成

4(6) 証券口座を開設しよう

 実際に投資信託へ投資するには、まず「どこで買うか」を決める必要があります。株式を買う場合は証券会社を通じて購入するのが一般的です。投資信託については、証券会社だけでなく銀行や郵便局でも購入できます。ただし、初心者の方が最初に覚えておきたい大切なポイントがあります。それは、投資信託は「どこで買うか」によって、手数料が大きく変わる場合があるということです。

めたる
めたる
いますぐ投資信託を買いに行きたいと思ったあなた、ちょっと待ってください。何も調べずに、証券会社や銀行の窓口へ行くのはおすすめしません。
SP500ちゃん
SP500ちゃん
どうして?
Dr. めたる
Dr. めたる
窓口で販売されている投資信託の中には、手数料が高い商品があるからだよ。しかも、手数料が高いからといって必ずしもお金が増えやすい投資信託とは限らないのだよ。

 投資信託を購入するなら、基本的にはインターネット証券会社を利用するのがおすすめです。インターネット証券会社とは、店舗の窓口ではなく、スマートフォンやパソコンから口座開設や投資商品の購入ができる証券会社のことです。店舗で対応するスタッフや窓口の運営コストが少ないため、手数料の安い商品を選びやすいというメリットがあります。もちろん、対面で説明を受けられる窓口にも安心感はあります。しかし、投資で大切なのは「いくら増えるか」だけではなく、「余計なコストをどれだけ減らせるか」でもあります。

特に長期投資では、手数料の差が将来の運用結果に大きく影響します。これから投資信託を始める方は、まずインターネット証券会社で口座を開設することを勧めます。

代表的なインターネット証券会社には、楽天証券やSBI証券があります。その他にもさまざまなインターネット証券会社がありますが、特にこだわりがなければ、楽天証券かSBI証券のどちらかを選べばよいでしょう。楽天証券は操作画面が比較的わかりやすく、初心者でも使いやすい印象があります。一方、SBI証券も以前に比べてかなり使いやすくなっており、商品数やサービス面でも人気があります。どちらを選んでも、投資信託を始めるうえで大きな問題はありません。自分が使いやすいと感じるほうを選びましょう。

楽天証券の口座開設

SBI証券の口座開設

 証券口座を開設するときには、「一般口座」「特定口座」という口座の種類を選ぶことになります。一般口座と特定口座の違いは、簡単にいうと「税金の計算を自分で行うか、証券会社に計算してもらうか」の違いです。投資で利益が出た場合、その利益には税金がかかります。しかし、投資の利益や損失を自分で計算して確定申告するのは、初心者にとってかなり大変です。そこで、多くの人は「特定口座」を選びます。

特定口座を選ぶと、証券会社が年間の利益や損失を計算し、「年間取引報告書」という書類を作成してくれます。これにより、税金の手続きがかなり楽になります。さらに、特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」があります。

「源泉徴収あり」を選ぶと、投資で利益が出たときに、証券会社が税金を自動的に差し引いて納めてくれます。そのため、基本的には自分で確定申告をしなくてもよくなります。

一方、「源泉徴収なし」を選ぶと、証券会社が利益や損失の計算はしてくれますが、税金を納める手続きは自分で行う必要があります。初心者の方で特別な事情がなければ、「特定口座・源泉徴収あり」を選んでおくと安心です。

また、証券口座を開設するときには、あわせて「NISA口座」も申し込んでおきましょう。NISA口座とは、投資で得た利益に税金がかからない口座です。通常、投資信託や株式で利益が出ると、その利益に税金がかかります。しかし、NISA口座で購入した投資商品から得られた利益には、一定の範囲内で税金がかかりません。つまり、NISAは投資をする人にとって、とても有利な制度です。

先ほど特定口座について説明しましたが、実際に投資を始めるときにまず使いたいのはNISA口座です。NISA口座の非課税枠を使い切ったあとに、特定口座を使うという順番で考えるとよいでしょう。現在のNISAでは、生涯で使える非課税での投資限度額は1,800万円です。この枠の中で投資した商品から得られる利益は、NISAのルールに従う限り非課税になります。

まとめると、初心者の方におすすめの口座開設の流れは次のとおりです。

  • ・楽天証券やSBI証券などのインターネット証券会社で口座開設を申し込みます。
  • ・特定口座は「源泉徴収あり」を選びます。
  • NISA口座も同時に申し込んでおきます。

そして、実際に投資を始めるときは、まずNISA口座を使います。NISAの非課税枠を使い切ったら、その後に特定口座を利用する、という順番で考えれば大丈夫です。これらの口座の違いやNISAの詳しい使い方については、次の章でさらに詳しく説明します。

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