資産形成

4 (2)株式投資とは

 投資でお金を増やすためには、投資の仕組みをより理解しておく必要があります。投資にはさまざまな種類がありますが、ここでは株式投資について説明します。株式投資とは会社が株式(会社の出資者という権利)というものを発行してそれを投資家が買うことからスタートします。株式を保有すると会社の利益の一部を貰う権利と同時に会社の運営に関与・監督する権利を得ることができます。

図1 株式投資とは

 会社は株式を売って集めたお金を元手に事業を作り上げます。そして、利益が出たら株式を買ってくれた人に儲けを配るのが株式会社の仕組みです。この配られる儲けのことを配当と言い、投資家が配当を受けるときにインカムゲインを得たとなどと言います。

 また、この儲けは株式を買ってくれた人に払わなくても構いません。その利益を会社がさらに成長するために使うこともできます。そうして会社が大きくなっていくと会社の価値が上昇します。ですので配当が貰えなくても株式を買った投資家は怒りません。なぜなら、会社の価値が上がった株式を売ることができるからです。会社の価値が上がっているので、株式は買ったときよりも高い値段で売ることができます。この高い値段で売った利益のことをキャピタルゲイン(譲渡益)といいます。

図2 インカムゲイン(配当金)とキャピタルゲイン(譲渡益)

 ここでひとこと。株式投資と聞くと、悪いイメージを抱く人もいるかもしれません。しかし、上記で説明したように株式投資自体は悪い行為ではありません。株式投資は、新たな事業にお金を提供し、その事業が成功すれば利益を得る仕組みです。この行為自体には悪意はありません。悪いイメージは、「投資家が楽して片手うちわでお金を稼いでいる」という誤解から生まれていることが多いですが、投資家はリスクを背負っているのですから楽な商売ではありません。もし投資先の企業が失敗すれば投資家はお金を失ってしまうのですから。

図3 投資家も楽な商売ではない

 投資家は企業が傾いたり、倒産したりしてしまえば大きなお金を失うことになります。しかし、このリスクを小さくする方法があるとしたらあなたは株式投資したくなりませんか?リスクを完全にゼロにすることは難しいですが、期待できる利益をある程度の水準に保ちながら、リスクを軽減する株式投資の手法が存在します。それが「分散投資」と呼ばれる手法です。分散投資についてはまた別の機会で説明したいと思います。

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