皆様、こんにちは。めたるです。
今年もななしさん主催の「ベストバイストック」に参加させていただきました。かずさんからバトンを引き継ぎました。

1 2025年 ベストバイストック
今年のベストバイストックはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)です。(ゴールドと迷いましたが初志貫徹で)今年のS&P500の成績はS&P500指数(プライスリターン)で+16.3%、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の基準価額は+4,807円(+14.1%)です。今年は昨年末(2024年12月31日の為替は158.18円/ドル)より若干円高となったため、円建てでは若干の為替差損が出ています。
参考に今年と過去2年の年リターンを示しておきます。

過去2年は年リターンが20%を超えており(円建てだと30%以上の爆益!!)、過去2年と今年を比較すると今年のリターンはしょぼく感じるかもしれませんが、過去30年のS&P500の平均年リターンは10%程度ですので、今年も平均を上回る良い成績だったと言えます。
また、3年連続で大幅プラスということで複利の効果が凄まじく2023年の年初に投資したS&P500は円建てでは2倍以上になりました。基準価額が2023年1月4日時で17,690円だったのものが、2025年12月5日時点では38,871円(+21,181円(+119.7%))です。僕のS&P500資産が2000万円弱だったものが4000万円を超えました。
2. 今年のS&P500
それでは今年のS&P500の値動きを細かく見ていきましょう。
まずは年初〜春にかけてはトランプ大統領が大幅な関税政策をぶち上げました。当初は口先だけと思われていた関税政策ですが、実際に発動される分かると市場は大いに動揺しました。Xでは阿鼻叫喚がいくつか聞こえてきました。特に4月4日(金)と4月7日(月)の2営業日連続で基準価額が1,500円以上下落する事態に長期投資家の胆力が試されました。
この時期は古参のS&P500とオルカン推しのインフルエンサーはガチホするようアナウンスしていたのですが、耐えきれずに売ってしまった人も多くいると思われます。このブログの記事を見てくれている人はもちろん売っていない人でしょう。ガチホの勝利でしたね。(後にめたるさんのおかげで売らずに済んだと報告してくれる人もいてとても嬉しかったです。)
そして、今年の基準価額は4月22日に今年の最安値26,401円まで下落します。この時点での基準価額は2023年末から-7,781円(-22.8%)となりました。
しかし、これが底でS&P500はその後、回復に向かいます。トランプ関税も徐々に弱められて春〜初夏にトランプ大統領は関税政策を一部見直し、発表の凍結や軌道修正を行っていきます。この頃にはトランプ大統領の関税政策はTACO(Trump Always Chickens Out)と呼ばれるようになりました。(TACOとはトランプ大統領の強硬な発言や政策が最終的に撤回される傾向を皮肉った言葉です。)S&P 500は5月には年初来の損失を取り戻し、6月から10月までは過去最高値を連発するようになります。完全に調子を取り戻しましたと感じたS&P500ホルダーが多かったでしょう。
S&P500指数は6月から過去最高値を更新し続けましたが、基準価額のほうは為替が年初より円高であったため、S&P500の過去最高値更新から少し遅れて、8月1日になって1月24日以来の過去最高値を更新しました。
以降、景気見通しの改善や米国企業決算の底堅さなどが支えとなり、株価は上昇基調を保ちました。特にAIブームに乗ったエヌビディアが高い期待をさらに超える好決算を連発し、S&P500を押し上げました。
しかし、11月は調整なく上昇してきたS&P500に割高感が出てきて少し下げる展開になりました。割高感が投資家心理を冷やす展開でエヌビディアが再び好決算を叩き出すも株価が下落する事態になりました。
しかし、12月になってからは再びFRBの利下げ期待が高まり、12月12日に一か月半ぶりにS&P500過去最高値になりました。
3.来年のS&P500への期待
来年の S&P500 の動向は、割高と指摘されている AI 関連銘柄が実際に十分な利益を生み出しその評価の高さを正当化できるかどうかに大きく左右されると考えられます。AI 銘柄が持続的に収益を上げられるかどうかが重要な鍵です。
相場が上昇するか下落するかを短期で予測することは困難ですが、長期的にはS&P500は成長を続けてきたという事実があります。
短期的には調整局面が訪れる可能性も十分にあります。リスクが高すぎると感じる場合には、一部を現金化する判断も選択肢の一つでしょう。ただし、暴落を期待して全資産を現金に戻すといった極端な戦略はおすすめできません。相場のタイミングを正確に見極めることは、想像以上に難しいです。
S&P500 は、世界を舞台に事業を展開する米国を代表する約 500 社で構成された、時価総額加重平均の株価指数です。この指数の大きな特徴は、新陳代謝が機能している点です。業績が悪化した企業は除外され成長力のある新しい企業が組み入れられるためS&P500は不滅です。
個別株投資では企業の競争力が失われた場合に売却しなければいけませんが、S&P500 ではその必要がありません。保有を継続するだけで、米国経済全体の成長を取り込むことができます。暴落局面で投げ売りをしない限り長期的には報われる可能性が高いのです。
